絵本学会

第26回 絵本学会大会(6月17日・18日、大阪大谷大学)開催のお知らせ

【大会テーマ】
"よりどころ"としての絵本
COVID-19、自然災害、ロシアによるウクライナ侵攻等、国内外問わず不安定な社会状況が続いています。そういった中、絵本は私たちにとってどのような存在なのでしょうか。絵本と共にどう生きているのか、厳しい状況の中で絵本は"よりどころ"となり得るのか、考えていきたいと思います。
関西での絵本学会大会開催は第19回大会以来、対面での開催は第22回大会以来です。ご参加を、お待ちしております。

【期 日】 2023年6月17日(土)・18日(日)

【会 場】大阪大谷大学 志学台キャンパス
〒584-8540 大阪府富田林市錦織北3丁目11番1号


*近鉄南大阪線「滝谷不動駅」下車、徒歩約7分 
*タクシーは、「滝谷不動駅」からはご乗車いただけません。南海高野線「金剛駅」からご利用ください(約15分)。
*本学スクールバスはご利用いただけません。

【参加者へのお願い】
*学内食堂は休みで、近隣に飲食店はございません。昼食はご持参いただくか、弁当をお申し込みください。
*宿泊先は各自で手配をお願いします。大阪市内(天王寺・なんば近辺)が便利です。
*懇親会は行いません。ご了承ください。
*会場校への直接のお問い合わせはお控えください。
*必ず事前にお申込みください。

【参加費】
会員・準会員/1,800 円
一般/1日1,500円・2日間2,000円(当日支払)
高校生・大学生/500 円(要学生証)
大阪大谷大学学生及び協定校の高校生は無料

【昼食費】
1,000円(弁当お茶付き2日目のみ、要事前申込)

【申込方法】
5月1日(水)から5月 31 日(金)までに、Googleフォームもしくは同封のはがきにてお申し込みいただくと共に、参加費および希望者は昼食費を同封の振替払込書にて「絵本学会大会実行委員会」の下記ゆうちょ銀行口座へお振り込みください。

お申し込みのGoogleフォームはこちらから

*ゆうちょ銀行口座記号番号
00930-4-213565

*他行から払い込みの場合
店名:099
種別:当座
口座番号:0213565

【問い合わせ先】
第26回絵本学会大会実行委員会事務局
大阪大谷大学教育学部 鈴木穂波研究室内
ehongakkai26@gmail.com

【プログラム】
第1日目 6月17日(土)
12:15 ~ 受付 …3号館玄関ホール
13:00 ~ 開会式・基調講演 …カトレアホール
15:30 ~ 研究発表Ⅰ 
17:15 ~ 第26回絵本学会総会 …1-101 A教室

第2日目 6月18日(日)
9:00 〜 受付 …3号館玄関ホール
9:30 〜 研究発表Ⅱ 
11:15 〜 作品発表
12:15 〜 休憩
13:30 〜 ラウンドテーブル
15:40 ~ 閉会式 …3号館玄関ホール
………………………………………………………………………
◎基調講演「絵本と生きる」

半世紀にわたり絵本を描き続けてきた田島征三(1940-、大阪生まれ)は、今もなお挑戦し続けています。その思いを語っていただくと共に、若い世代の声を手がかりに、なぜ私たちは田島作品に心揺さぶられるのかを考えます。

第1部 講演 田島征三氏(絵本作家)


第2部 ディスカッション
聞き手:水野恭子(岡崎女子大学)
鈴木穂波ゼミナール 4回生(大阪大谷大学)
司会:鈴木穂波(大阪大谷大学)
……………………………………………………………………………………………………
◎研究発表Ⅰ 6月17日(土)15:30~17:00

A(1-101 A教室) 座長:藤本朝巳・生駒幸子
①林明子の絵本制作過程の研究~『こんとあき』ダミー本
後半4作品の変遷から見る
関 純奈(愛知工業大学附属図書館)
②「かたあしだちょうのエルフ」の自己犠牲とは-臨床心理学的観点からの検討-
藤井 淳子(星槎大学大学院・航空自衛隊)
③加古里子絵本の時間経過表現~文と絵の効果的なコラボレーション~
前田 敬子(仁愛女子短期大学幼児教育学科教授)

C(1-108 C教室) 座長:水島尚喜・土居安子
①文字なし絵本の歴史―19-20世紀前半の事例調査
山本 美希(筑波大学)
②文字なし絵本の周辺要素の考察―読みの手がかりとして
永井 雅子(都留文科大学非常勤講師)
③1990年代以降の現代アーティストによる絵本の仕事
児玉 茜(国立国際美術館・金城学院大学)

D(1-109 D教室) 座長:丸尾美保・長野麻子
①絵本にみるシンデレラ物語の神話性-階段の表現をめぐって
山下 彩華(筑波大学大学院人文社会科学研究科博士後期課程)
②Beatrix Potter の作品と喪失の旅―本案としての「こぶたのロビンソン」
三井 敏朗(相模女子大学非常勤講師)
③複数存在する日本語訳本についての考察~『het spook nijntje』を中心に~
岸田 容子(JPIC読書アドバイザー)

………………………………………………………………………
◎研究発表Ⅱ 6月18日(日)9:30~11:00

A(1-101 A教室) 座長:馬見塚昭久・生田美秋
①日韓の絵本による街づくり──ポストコロナに向けて人が集まる場の必要性を考える
尹 惠貞(一橋大学)・小松 麻美(神戸芸術工科大学)
②絵本でつなぐまちづくり「しべつ絵本ツアー」の実践 若林 みずほ(北海道士別市立士別南小学校司書教諭、絵本専門士)
③図書館における布の絵本の提供について
林 左和子(静岡文化芸術大学文化政策学部教授)

C(1-108 C教室) 座長:佐々木由美子・山本美希
①中国の絵本の現状と課題―日本の絵本形成史をふまえて張 雅晴(北陸大学編入生)
②中国語圏における絵本表現の現在
浅野 法子(大阪成蹊短期大学)
③読み手の心を動かす作品の構造についての考察:ヴィゴツキーの『芸術心理学』を軸に
伊藤 美和子(花園大学)

D(1-109 D教室) 座長:村中李衣・鈴木穂波
①絵本における「行きて帰りし物語」と保育の場での子どもの絵本体験
村田 康常(名古屋柳城女子大学)・黒岩 茉由(名古屋柳城短期大学附属柳城幼稚園) 
②絵本の読み聞かせについての一考察―学生の絵本についてのアンケート結果より―
金子 亜弥(埼玉東萌短期大学) 

……………………………………………………………………
◎作品発表  6月18日(日)11:15~12:30

(1-109D教室) 座長:宮崎詞美・香曽我部秀幸
①あの日の月見草
曾 子安(京都芸術大学大学院生)
②おちばのフィーリング
藤井 スミ苑(ひこね児童図書研究グループ)
③いとをかし
加賀美 裕子(美術の祭典東京展 「絵本の部屋」事務局)
④えのぐ
手良村 昭子(関西学院聖和短期大学教授)

……………………………………………………………………
◎ラウンドテーブル「つなぐ、つながる、つながりあう」

①「つなぐ:子どもと絵本―児童書専門店・幼稚園・保育園の取り組みから―」 (1-102 B教室)
書店や絵本文庫は、子どもたちが絵本と出合う大切な場所。現場の声にふれ、子どもと絵本をつなぐ取り組みに注目します。
コーディネーター:関純奈(愛知工業大学附属図書館)
パネリスト:
天畠あゆ美(児童書専門店Karite)
小澤佐季子(梅花幼稚園こうめ文庫)
山下乃里江(あおば福祉会瀬川保育園)

②「つながる:子どもの造形遊びと絵本」 (1-108 D教室)
世界の様々な国で子どもたちとのワークショップをされてきた絵本作家のきたむらさとしさんと共に、子どもの造形遊びの視点から絵本を考えます。
コーディネーター:鈴木穂波(大阪大谷大学)
パネリスト:
きたむらさとし(絵本作家・神戸市外国語大学客員教授)
水島尚喜(聖心女子大学)
山本将之(大阪大谷大学)

③「つながりあう:絵本を描く、届ける、読みあう」(3-103教室)
絵本を「描く人」こしだミカさん、「届ける人」加藤啓子さん、「読みあう人」村中李衣さんが、絵本ってなんだ?と語り合います。
コーディネーター:村中李衣(ノートルダム清心女子大学)
パネリスト:
こしだミカ(絵本・造形作家)
加藤啓子(絵の本あれこれ研究家)

……………………………………………………………………
◆作品発表 作品展示(1-111教室)
17日:12:15~17:15、18日:9:00~13:30

◆展示:教育の現場からの絵本の創造(1-112教室)
17日:12:15~17:15、18日:9:00~15:40
大阪総合デザイン専門学校・京都芸術大学・静岡文化芸術大学・筑波大学・横浜美術大学・梅花女子大学の卒業生または在校生のオリジナル絵本作品を展示します。

◆絵の本ひろば(3-105 保育室)
17日:12:15~17:15、18日:9:00~15:40
絵の本あれこれ研究家加藤啓子さんが実践されてきた、おとなも子どもも自由に好きな本に出会える場です。大阪大谷大学教育学部学生も運営に参加します。