学会倫理綱領
■前文
絵本学会は絵本に関する学術研究の推進および絵本に関わる諸活動の遂行の実現のために、すべての人間の基本的人権を尊重し、人間の幸福および社会・文化の発展に寄与すべく、ここに本綱領を制定する。■第1条 人権の尊重
絵本学会会員(以下「会員」という。)は絵本の研究と実践の諸活動において、すべての人間の基本的人権と尊厳を最大限に尊重し、社会的自覚と責任のもとに誠実かつ公正に行動しなければならない。人種、国籍、民族、性、年齢、地位、思想、宗教等によるいかなる差別やハラスメントも行ってはならない。■第2条 研究の実施における配慮
- 会員は研究を実施する際には、研究協力者に目的、方法、収集する情報等について事前に十分な説明を行い、原則として書面による同意を得なければならない。研究協力者の理解と同意が困難である場合には、保護的立場にある者から原則として書面による同意を得なければならない。
- 会員は研究協力者には研究開始後も、研究協力への同意の撤回が可能であることを事前に説明しなければならない。
- 会員は研究協力者のプライバシーの保護に努め、諸権利を侵害してはならない。
- 会員は著作物を研究に利用する際には、著作権を侵害してはならない。
■第3条 情報管理の厳守
会員は研究・実践の諸活動で研究協力者から得られた情報は厳正に管理し、本来の目的以外に使用をしてはならない。また研究協力者の同意を得ていない情報を使用してはならない。■第4条 研究成果の公表にともなう責任
- 会員は研究成果を公表する際には、社会的意義と影響に配慮し、研究に関わるすべての責任を自覚し、果たさなければならない。
- 会員は研究成果を公表する際には、研究協力者の同意を事前に得ることを原則とし、同意なしに個人情報が特定されることがないように配慮しなければならない。
- 会員は共同研究者がいる場合には、その権利と責任に配慮しなければならない。
- 会員は研究成果を公表する際には、二重投稿や不適切なオーサーシップの行使をしてはならない。